交通事故後のむち打ち症、整骨院での施術方法と回復までの通院目安

交通事故後のむち打ち症、整骨院での施術方法と回復までの通院目安

はじめに:交通事故後に多い「むち打ち症」とは?

交通事故に遭った直後は、気が動転していて自分の体の異変に気づかないことも多いものです。

とくに軽い追突事故や自転車との接触事故では、見た目に大きな外傷がなく、

「痛みもないから大丈夫」

と安心してしまう方もいます。

しかし実際には、事故から数日後になって首や肩の痛み、頭痛、めまい、しびれなどの症状が現れることがよくあります。

このような症状の多くは

「むち打ち症(頚椎捻挫)」

と呼ばれる状態で、交通事故のケガとして最も多い症例の一つです。

むち打ちは、放置してしまうと慢性痛や後遺症に発展するリスクがあるため、早期の対応がとても重要です。

この記事では、

むち打ち症の症状や整骨院での具体的な施術方法、改善までの通院期間の目安、さらに保険適用についても詳しく解説していきます。

1. むち打ち症の主な症状と見逃されやすいサイン

むち打ち症とは、交通事故などの衝撃により首がムチのようにしなることで生じる筋肉や靭帯の損傷です。

見た目には異常がないため、軽く見られがちですが、症状は非常に多様でつらいものも多くあります。

■ よくあるむち打ち症の症状

  • 首や肩の痛み・こわばり
    → 動かすと痛む、首を回しづらい、肩が重い
  • 頭痛・吐き気
    → 頭の奥がズーンと痛む、目の奥の違和感、気分が悪い
  • 腕や手のしびれ・だるさ
    → 神経が圧迫されている可能性も
  • めまい・耳鳴り・集中力の低下
    → 自律神経のバランスが乱れることが原因

■ 特に注意が必要な「遅れて出てくる症状」

交通事故直後にはアドレナリンの作用で痛みを感じにくくなるため、2〜3日後になってから症状が現れるケースもあります。

「最初は何ともなかったのに…」

という方ほど、後から不調が強くなることがあるため、違和感があればすぐに受診することが大切です。

2. 整骨院で行うむち打ち施術とは?病院との違いも解説

むち打ち症へのアプローチといえば、多くの方がまず病院や整形外科を思い浮かべるかもしれません。

もちろん、医師の診断は交通事故後の第一ステップとして非常に重要です。

しかし、むち打ちの根本改善には、整骨院での手技療法やリハビリ的アプローチが非常に効果的とされています。

ここでは、病院との違いと整骨院での具体的な施術内容について解説します。

■ 病院(整形外科)の主な対応

病院では、まずレントゲンやMRIなどの画像検査が行われ、骨に異常がないかを確認します。

その後は、以下のような処置が一般的です。

  • 湿布や痛み止めの処方
  • 頸椎カラー(首の固定具)の装着
  • 経過観察(経過が悪ければ紹介状)

これは医学的に必要な判断ですが、
根本的な改善にはつながらないこともあります。

■ 整骨院のむち打ち施術とは?

整骨院では、筋肉や関節、神経のバランスを整える施術を中心に、むち打ち症の根本改善を目指します。

交通事故特有の衝撃で生じる体のゆがみや筋緊張に対し、以下のような施術を行います。

主な施術内容:
  • 手技療法(筋肉調整・関節調整)
    → 首や肩まわりの筋緊張をゆるめ、可動域を回復させます
  • 電気療法(低周波・干渉波など)
    → 神経の興奮を抑え、痛みを軽減します
  • 温熱療法・冷却療法
    → 血流を促進し、回復力を高めます
  • 姿勢・生活指導
    → 日常生活の負担を減らし、再発予防をサポートします

■ 整形外科と整骨院、どちらに通えばいい?

結論としては、
「整形外科と整骨院の併用」が理想的です。

  • 整形外科:医学的な診断・受診記録(保険手続きに必要)
  • 整骨院:症状の緩和・機能改善を目的とした専門施術

併用することで、医師の判断に基づいて適切な保険対応を受けつつ、整骨院で実践的なケアを受けることができます。

特に自賠責保険を利用する場合、整形外科の診断が前提となるため、最初は病院を受診してから整骨院へ通うのが安心です。

3. むち打ち施術の流れと通院ペースの目安

むち打ち症の施術は、体の状態に合わせて

3つの段階(初期・中期・回復期)

に分けて進めるのが一般的です。

それぞれの段階で症状や施術内容、通院頻度も異なりますので、無理なく計画的に取り組むことが大切です。

■ 初期(事故から1週間〜2週間):炎症期

主な症状:
首・肩の強い痛み、違和感、筋肉の緊張、頭痛、めまいなど

この時期のポイント:

  • 痛みや炎症が強いため、無理な動きは避ける
  • アイシング(冷却)と軽めの電気療法が中心
  • 患部の安静を保ちつつ、少しずつ血流を促進

通院目安:
週3〜4回程度(痛みの程度により調整)

■ 中期(2〜4週間):改善・調整期

主な症状:
炎症が落ち着き、重だるさ・こり・可動域の低下などが中心に

この時期のポイント:

  • 痛みの軽減に伴い、手技療法や温熱療法を本格的に導入
  • 姿勢の調整や、生活習慣の見直しもスタート
  • 適切な負荷で筋肉を動かすことで、回復を促進

通院目安:
週2〜3回程度(症状により調整)

■ 回復期(1ヶ月〜3ヶ月以上):再発予防・リハビリ期

主な症状:
痛みは落ち着いているが、可動域や筋力が低下していることが多い

この時期のポイント:

  • 日常生活への支障がなくなるよう、機能回復とバランス改善を目指す
  • ストレッチや軽い運動療法も取り入れて再発予防

通院目安:
週1〜2回程度 → 状況により月1〜2回のメンテナンスへ

■ むち打ちの改善までの平均通院期間は?

症状の重さや個人差はありますが、むち打ちの改善までにかかる期間は以下が目安です:

症状の軽さ通院期間の目安
軽度約1〜2ヶ月
中程度約2〜3ヶ月
重度3〜6ヶ月以上

※自覚症状がなくなっても、筋肉や関節の緊張が残っている場合は再発リスクが高くなるため、医師や施術者と相談しながらしっかり治すことが大切です。

4. 整骨院での施術は保険適用される?費用はかかる?

「整骨院でむち打ち施術を受けたいけど、費用が高そう…」

そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、交通事故によるむち打ち症は、条件を満たせば「自賠責保険」の適用で、施術費の自己負担が0円になるケースがほとんどです。

■ 自賠責保険とは?

自賠責保険(じばいせきほけん)は、すべての自動車に加入が義務付けられている交通事故被害者を救済するための保険制度です。

被害者となった場合、通院費・交通費・慰謝料などが補償されます。

■ 整骨院で保険を適用するには?

整骨院で施術費を保険適用にするには、
以下の手順が必要です:

  1. まずは整形外科で診断を受ける
     → むち打ち症と診断され、診断書が発行されます。
  2. 保険会社に整骨院での通院希望を伝える
     → 多くの場合、医師の同意があれば認められます。
  3. 整骨院で施術スタート(窓口負担なし)
     → 保険会社から整骨院へ直接費用が支払われます。

■ 当院の保険サポート体制

当院では、交通事故施術を受ける患者様に対し、次のような手続きサポートを無料で行っております。

  • 保険会社との連絡・やり取りの代行
  • 必要書類(通院証明・施術明細など)の作成
  • 弁護士や整形外科との連携も可能

「はじめての事故で、何からすればいいかわからない…」

という方も、安心してご相談ください。

5. 改善を目指すために大切な5つのポイント

むち打ちは目に見えづらく、つい軽視されがちですが、適切な対応を怠ると「慢性症状」「後遺障害」に発展する可能性があります。

改善を目指すには、以下の5つのポイントが重要です。

① 初期の違和感を見逃さない

「痛みが軽いから放っておいても大丈夫」ではありません。違和感があるなら、早めに整形外科と整骨院を受診しましょう。

② 通院を中断しない

保険の適用や慰謝料にも関係します。週に1回でも通い続けることが、回復への近道です。

③ 医師との連携を忘れない

定期的に整形外科を受診し、診断書や経過観察をしてもらうことで、整骨院の施術もスムーズに進みます。

④ 施術者との信頼関係を築く

体調の変化や不安は、遠慮せず伝えることが大切です。当院では、患者様一人ひとりと丁寧に向き合いながら施術を行っています。

⑤ 日常生活でも身体に気を配る

むち打ちの症状は、姿勢や睡眠、冷え、運動不足の影響も受けやすいため、普段の生活にも注意を払いましょう。

6. よくある質問(FAQ)

交通事故後のむち打ち施術について、実際に患者様からよくいただく質問をまとめました。

Q1. どれくらいの期間で良くなりますか?

👉 軽症なら1〜2ヶ月、重症なら3ヶ月以上かかることもあります。
個人差がありますが、症状が治まった後も再発防止のためにメンテナンス通院を続ける方も多いです。

Q2. 通院しないと慰謝料がもらえなくなるって本当?

👉 本当です。 自賠責保険の慰謝料は、「実際に通院した日数」に応じて支払われます。
途中で通院をやめてしまうと、慰謝料も減額される可能性があります。

Q3. 仕事が忙しくて通えない日もあるのですが…

👉 当院では、夜間対応・予約制・土曜診療ありなど、通いやすい体制を整えています。
「無理なく通院を続けられること」が改善への近道です。

Q4. 後遺症が残ったらどうなりますか?

👉 医師の診断によって後遺障害等級の認定がされる場合、保険会社から別途補償を受けられることもあります。
早期にきちんと施術を行い、記録を残すことがとても重要です。

7. まとめ:むち打ちは「早めに・しっかり」ケアを

交通事故のケガで最も多い「むち打ち症」は、
見た目にわかりにくく、痛みも遅れて出てくる厄介な症状です。

そのままにしておくと、日常生活に支障をきたしたり、慢性痛・後遺症として長引くこともあります。

だからこそ――

事故後の違和感は放置せず早めに相談すること
整形外科と整骨院を上手に併用すること
無理せず継続して通院すること

が、改善への最短ルートです。

河内長野整骨院では、交通事故後のむち打ちに特化した施術と、
保険手続き・慰謝料相談・通院スケジュール管理まで、全面的にサポートしております。

「病院では異常なし。でも、なんだか首が重い…」

そんなお悩みがあれば、
どうぞ一人で抱え込まず、お気軽に河内長野整骨院へご相談ください。

あなたの症状と向き合い、しっかりケアさせていただきます。

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